2022年2月19日土曜日

(2572) サル団子が気になる(2/2) 新聞記事に書いていないこと

 【 サル団子 ・ 一番外側 】一番外側のサルは不利だ。「どのようなサルが一番外側にいるのか。いつも同じサルが一番外側なのか」「一番外側のサルは、どう感じ、どう思っているのだろうか」。サルを見ていると人間固有の習性が見えてくる。


 サル団子が気になる。いくつか知りたいことが出てきた。

(1)     サルは集団を形成するが、必ずしもサル団子を作らないのではないか

 どのようなサル集団がサル団子を形成するのか

(2)     サル集団にはボスがいるはずだ

 サル団子の真ん中にボスザルいそうだが、どうか

(3)     一番外側のサルは不利だ

 どのようなサルが一番外側にいるのか。いつも同じサルが一番外側なのか  ←←←

(4)     一番外側のサルは不利だ

 一番外側のサルは、どう感じ、どう思っているのだろうか  ←←←

 

【展開(B)】新聞記事に書いていないこと ~ 自分で考え、想像するしかない

 

(3)     一番外側のサルは不利だ

 どのようなサルが一番外側にいるのか。いつも同じサルが一番外側なのか

可能性としては、

  「第1位オスが内側にいる割合が高い」「できている団子に優位オスが割り込む」(前述)ということは、劣位のサルが外側に回される

  「小さなサル団子に親密でない個体も参加して巨大化」(前述)ということは、機敏なサルが先ず集まり、鈍重なサルが後から参加する。その結果、機敏なサルは内側に、鈍重なサルは外側になる

  「サル団子はメス猿の方が作りやすく、小猿を抱えて参加することも多い」。弱い子猿を内側に入れてやれば美談になるが、動画を見ているとそうはならず、子猿を抱えた母猿が外側にいる。機敏に動きにくいからではないか

 

(4)     一番外側のサルは不利だ

 一番外側のサルは、どう感じ、どう思っているのだろうか

 これは、わからないが、動画を見ていると、ともかく寒くて、一番外でもサル団子にくっつけば、体の半分は暖かくなる。子ザルを胸に抱いて、母猿が背中を外に向けてサル団子に入れば、子ザルはスッポリと暖かい環境に入れる。一番外側でも「少しは快適になった」と満足しているのではないか。

 「ボスザルがいつも真ん中にいるのは、権力の横暴だ」「いつも外側になるサルがいるのは、不公平だ」「子猿や老猿は弱いので、中心に入れてあげるべきだ」「福祉を充実させよ、親子猿を守れ」「誰かが一番外になる。若くて元気な私は一番外側でもいい」などとは、サルたちは考えない。

 人間固有な習性のため、外に回されると、不公平感を覚え、怒り、不平を言うのが人間だ。もっともなことである。一方、深く考えない猿は「一匹でいるより一番外でもくっつくほうが温かくてうれしい、しあわせ」と。猿の方が主観的幸福感は、高いかもしれない。サルからアンケート回答を得たわけでなく、実証実験はしていない。想像だ。

 

 私は、どうも、一番外のサルが気にかかる。

 

<出典>

【タイトル】 暖とる「サル団子」 優位オスはヌクヌク

【新聞】 産経新聞(2022/02/01 )

【タイトル】 人間社会と酷似 「サル団子」優位なオスほど内側に

URL】 https://www.sankei.com/article/20220131-RCS7ILSVEROUBOUUBWJDVYKWSA/

動画があります。 ↑




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