2020年10月16日金曜日

(2124)  スポーツの聖域を守るには / 大坂なおみ選手の人種差別抗議マスク(3)

 

 

◆ 最新投稿情報

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(K1265)  眠ってばかりの状態から旅立つこと(1) <臨死期>

http://kagayakiken.blogspot.com/2020/10/k1265-1.html

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「伝えたかったのは、より疑問に思うということ。みんなが議論を始めてくれたらいい」との大坂選手の思いは尊重されるべきだ。しかし、違和感を覚える。スポーツの神聖さや純粋さを損ねる恐れがあると思うからだ

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 テニスの全米オープンで、警官による暴行などで命を落とした7人の黒人被害者の名前が記された黒いマスクをつけ、2年ぶり2度目の優勝を果たした大坂なおみ選手に対し、米国を中心に「勇気ある行動」と称賛の声が巻き起こっている。 … しかし、大坂選手の黒いマスクを手放しでたたえることに、私は違和感を覚える。スポーツの神聖さや純粋さを損ねる恐れがあると思うからだ。

 北川信行氏の書いた記事だか、私も、賛同する。

 

(1)      スポーツ選手にも当然言論の自由があり、自分の心情を自由に述べてよい。それに賛成する人も反対する人もいて、それでよい。しかし、スタジアムや競技場での発言は、制約を受けて当然で、大阪選手の発言は、大きな禍根を残すことになる

(2)      大坂選手の発言が、正しいか正しくないかは、全く関係ない。SNS上では「賛意を示さないのは、差別の容認だ」との過激な意見もあるようだが、ここに「正しさ」の尺度を持ち込んではいけない。発言内容が正しかろうが正しくなかろうが関係なく、してはいけないことは、してはいけない

 

 国際オリンピック委員会(IOC)は五輪憲章の第50条で、スタジアムや競技会場での広告や宣伝を禁じた上で「いかなる種類のデモンストレーション、政治的、宗教的、人種的プロパガンダも許可されない」と定めている。

 国際サッカー連盟(FIFA)もIOC同様に、スタジアムや競技会場で、選手が政治的、宗教的なスローガンを表明することを規定で禁止している。

 

 三つのケースを添付図に示すが、問題は、3番目の事件である(3)「12年ロンドン五輪男子サッカーの3位決定戦で、日本に勝利した韓国選手が観客席から竹島領有を主張するプラカードを受け取り、それを掲げてピッチを走り回った。」

 明らかに許されない行為である。例えば、

『英紙が韓国代表MFらを痛烈批判「ロンドン五輪は外交的事件により汚された」』

https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20120814/65781.html

 

 大坂選手のマスクが3つのどれに該当するかという問題ではない。たとえ世間から喝采を浴びる内容であっても、少なくとも(3)を防ぐ立場にある大会の主催者や競技団体は、(3)につながる恐れのある、競技と無関係の発信には慎重に、そして厳粛に対処すべきだ。

 

 大坂選手の主張内容が、正しかろうと正しくなかろうと、してはいけないことをした。これを許容すると、(3)を防げなくなる。何故なら、韓国の選手が「私たちの主張は正しい」と主張すれば、「大坂なおみ選手の行動がOKなら、韓国の選手の行動もOK」になる。これを許容すると、スポーツの場が政治まみれになる。スポーツは単なる政治手段の一つになってしまう。

 

 大坂選手の行動は、意図したものではないだろうが、スポーツの神聖さや純粋さを損ねる恐れがある。

 

<出典>

黒マスクを考える スポーツの聖域を守るには 大阪本社運動部長・北川信行

産経新聞(2020/10/10)

https://special.sankei.com/f/column/article/20201010/0001.html

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