2020年2月9日日曜日

(1871)  神戸大学持続的災害支援プロジェクトKonti / イッテンイチナナカラ(7)

 
      最新投稿情報
=====
(K1012)  何が高齢者の意欲を高めたのか <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/02/k1012.html
=====
 


☆☆
作業をしているのではなく、人との関係性を続けている。熊本35回、岡山15回、兵庫県丹波市にも。「自分たちはいったい、何をしているのだろうか?」を問い続けながら通っている。続いていることにも意義がある
☆☆
 
 被災地への学生ボランティアとしては、「泥かき」のイメージが強いが、「神戸大学持続的災害支援プロジェクトKonti」は違うようです。
 
 ともかく息が長い。手元の資料によれば、
  2016.5 第1次熊本派遣 ~ 2019.9 第33次熊本派遣 (~ 第35次 …)
  2018.7 兵庫県丹波市派遣
  2018.8 第1次岡山派遣 ~ 2019.8 第14次岡山派遣 ~( 第15次 …)
 
 「地震で被害を受けたお宅や農地の片付けのお手伝い」から始めてるが、そこで終わっていません。
  戸別訪問
  お茶会
  熊本学園大学と
  地区廃品回収交流課
  西原村フットパス風当たる畑道
  そと遊びイベント
 
 
 現地で嫌われると、続けられません。参加した人が意義を感じなければ、次につながりません。
 していることは、作業ではなく、人と接し続けること。イベントのためのイベントではなく、人とつながるためのイベントなのでしょう。

 決して、順調に続けてきたわけではない。「ジブンゴトとは何か?」、「入口のハードルを下げると、中の敷居も同じだけ下がる」「深刻さ vs. 真剣さ」「関係性は一緒に創るもの」「何をやればよいのか?」「守りたいのは誰か?」「やれること vs.やるべきことと」「地域の人を支えているつもりが、地域の一員として認められていた」「カタチにするとは?」「ヨソモノと協働できるか」「人の数のバランス vs. 関係性の深さのバランス」「地域に対する思い入れ」「経験していないのに語り継げるのか?」「若い世代に伝わっていない」「良い支援に持続はあるのか?」「ボランティアは、継続をゴールにしてはいけない!」「地域が死んでいく時代 vs. まちは生きている」「薄れる求心力 vs. 濃くなる必要性」「無償とは何か」「持続を共につくるヨソモノでありたい!」…


 
 分かったと思ったら、分からなくなっている。悶々としながら、迷いながら活動を続けている。目に見えないところにこそ、成果があるのではないか。悩み続けることをやめたら、早晩に惰性になるだろう。
 
 
神戸大学持続的災害支援プロジェクトKonti

 
●活動目的
===== 引用はじめ
 被災した地域の人本位かつ主体的な復旧、復興のため、目に見える問題として表れにくい精神面に注目し、迅速できめの細かい支援活動を行うため設立しました。生活再建のプロセスの中で取り残されがちな被災された方々一人ひとりの気持ちを出したり、受け入れたりができるような場や空間づくり、またその気持ちへのよりそいに力を入れていきます。
===== 引用おわり
 
●活動内容
===== 引用はじめ
 2017年度は現地に月1回訪れ、現地の方々と顔見知りになり協働できる環境づくりと、顔を合わせてお話を聴く戸別訪問を主な活動としています。また、災害だけではなく様々な地域課題を考え現地での活動や今後の将来に活かすため、様々な分野から講師をお招きし、神戸での活動として月1回の講演会を行っています。
===== 引用おわり
 
 (1867)からの続きです。
 (1867)  若い世代が教訓継承の主役に / イッテンイチナナカラ(6)
http://kagayaki56.blogspot.com/2020/02/1867-6.html
 
このシリーズ、終わり。
 
<出典>
神戸大学持続的災害支援プロジェクトKonti
http://www.org.kobe-u.ac.jp/svsc/archives/146/
 


添付は、
KUMAMOTO vol.10 (神戸大学持続的災害支援PJ Konti



0 件のコメント:

コメントを投稿