2020年1月18日土曜日

(1852)  呉兢『貞観政要』(3-2) / 100分de名著

 
◆ 最新投稿情報
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(K0993) 「007制覇 今年はコロンボ」 / 目標設定・達成型趣味(1) <仕上期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2020/01/k09931.html
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少数精鋭は、優秀な人を少数集めるということではない。「少数だからこそ精鋭になる」という意味だ。大勢だと、責任を負わず自覚をもてない人が生まれるのは確か。ただ、「少数だと精鋭になる」なら、苦労はしない
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第3回  20日放送/ 22日再放送
  タイトル: チームの力を鍛える
 
放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
 
【テキストの項目】

(1)   一人で行う判断には限界がある
(2)   リーダーは魚、フォロワーは水
(3)  『貞観政要』に学ぶ諫言の技術
(4)   共通テクストを見つけよう
(5)   ダイバーシティの重要性
 
(6)   少数だから精鋭になる
(7)   どっしり構えるのも重要な仕事
(8)   適材適所は難しくない
(9)   信頼されるから結果が出る
 
【展開】
(1)  一人で行う判断には限界がある
(2)   リーダーは魚、フォロワーは水
(3)  『貞観政要』に学ぶ諫言の技術
(4)   共通テクストを見つけよう
(5)   ダイバーシティの重要性
 以上は、既に書きました。
 
(6)   少数だから精鋭になる
 『貞観政要』の別の箇所でも、組織の力を高めるための具体的な原則が書かれています。
 一つ目は、部下を信用できれば実績が出るということです。信用できれば信じてもらえるし、疑えば誰も信用してくれません。
 二つ目の原則は「少数精鋭」です。これは優秀な人を少数集めるということではありません。「少数だからこそ精鋭になる」という意味だと考えています。
 
(7)   どっしり構えるのも重要な仕事
 魏徴は、魏の文帝が西城の大きな珠(翡翠や紅玉)を買おうとしたとき、部下の蘇則が述べた進言を『魏書』から引用します。『もし、陛下の恩恵が世界中に及んだならば、珠は求めなくても自然にやってくるでしょう。求めて得たのでは貴ぶ価値がありません』と。
 
(8)   適材適所は難しくない
 人生において仕事はどうでもいいことなのです。こうした本当の意味でのワークライフバランスが明確に裏打ちされれば、仕事に向かったとき、リーダーは部下の能力や適性が自ずとクリアに見えてくるものです。多くの人が「仕事が人生のすべて」と錯覚しているから難しいのです。
 
(9)   信頼されるから結果が出る
 部下が自分を信用してくれているかどうかにかかわらず、まず自分から部下を信用する。そうすれば、部下はリーダーから信頼されていると感じ、自分の能力が発揮できる役割に最後まで一生懸命に取り組む。
 
<出典>

出口治明(2020/1)、呉兢『貞観政要』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

 

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