2019年7月3日水曜日

(1652)  いいねの弊害

 
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(K0793)  個人Blog 6月下旬リスト <サイト紹介>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/07/k0793-blog.html
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 いいね欲しさに様々な弊害が出ている。大部分は、特に問題はない範囲に収まっているのだろうが、度を外すと迷惑行為になり、さらには犯罪行為に至ってしまうことになる。これを「いいねの外への弊害」と名づけるなら、「いいねの内への弊害」もあるだろう。
 
   いいね欲しさで頭も心もいっぱいになり、他への関心がなくなってしまう(どういう言葉が当てはまるのだろう?)

   いいねを貰えないと、不安・不満が極端に高くなる(不安障害)

   自己評価が低くていいねを欲しがることから始まるが、結果としていいねを思うように貰えなくて自己評価がさらに下がる(自己評価の低下)

   外からのいいねに支配されてしまう(他者依存、自立性の喪失)

   いつもいいねから離れられなくなる(中毒症状)
 
 病的なところまで進んでしまう人は少ないが、その一歩手前、あるいは少なからぬ影響を受けている人は多いのではないか。
 
 
===== 引用はじめ

 牛丼チェーンすき家のアルバイト店員は、氷を床に投げ、調理用のお玉を股間に当てた。セブン-イレブンの店員は、商品のおでんを吐き出した。ファミリーマートの店員は口で舐めた商品をレジ袋に入れた。ビッグエコーの店員は調理場で食材を床にこすり付けてからフライヤーに入れた。バーミヤンの店員は、中華鍋から上がった炎でタバコに火を付け、厨房でタバコをふかした。
===== 引用おわり
 
 ここまでくると、立派な犯罪だ。動機は、投稿して注目を浴びたいのだろう。

 
===== 引用はじめ
 このうち、法廷闘争にまで発展しそうなのが、回転寿司チェーン「くら寿司」を運営・展開するくらコーポレーションだ。ゴミ箱に廃棄された魚の切り身を、ゴミ箱から拾ってまな板に載せなおした動画を投稿したアルバイト従業員2人に対して、同社は28日、雇用契約終了退職処分とともに、刑事・民事を含めた法的措置の準備に入ったことを明らかにした。
===== 引用おわり
 
 本件については、業務妨害の疑いで書類送検された元アルバイト定員ら1719歳の少年3人について、大阪地検は大阪家裁に送致した(626日付)(産経新聞 2019/06/28

 
===== 引用はじめ
 くら寿司のケースで言えば、25日時点では5650円だった株価が、212日の終値では5220円まで下落し、時価総額にすると約90億円が失われたことになる(その後回復し、15日では5450円)。
===== 引用おわり
 
 90億円の損害賠償は無理だろうが、悪ふざけといえ、損害があまりにも大きい。解雇だけにとどまらず、刑事・民事を含めた法的処置をどんどん進めてよいと思う。
 


 先に述べた「いいねの内への弊害」は深刻な問題だが、内面にまで立ちいることはできない。しかし、放置するのは、本人にとってよくないことだ。「いいねの外への弊害」に対して厳罰化することにより、それらの行為が抑制されるならば、好ましいことだと思う。
 
 いいね自体は、決して悪いことではない。他者に注目してほしいのは、健全な反応だ。むしろ「他者に注目してほしい」がなくなるのは、不健全な状態だと思う。健全な領域で、いいねを大いに楽しめばよい。
 
 
<出典>

悪ふざけバイトへの法的措置は妥当な策なのか
https://toyokeizai.net/articles/-/266783
 
添付図は、以下のサイトからの転載。
https://ennmelo.com/wp/2017/12/08/instagram-moral/

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