2019年5月21日火曜日

(1610)  もう一つの運命論

 
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 (1607)(1608)で運命論について書きましたが、調べているうちに興味深い記事がありました。まとめてみます。
 

===== 引用はじめ
 これをプロファイリングモデルに転写すると、下記のようになります。

    宿命=ありのままの姿
    天命=あるべき姿
    運命=シナリオ
    使命=ミッション

 従って人生ドラマは、「宿命(ありのままの姿)」「天命(あるべき姿)」「運命(シナリオ)」、そして「使命(ミッション)」の下に描かれる、壮大なプログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)と捉えることもできます。
===== 引用おわり
 

 (1607)(1608)を「三命論」、この(1610)を「四命論」と、以後呼ぶことにします。
 

 三命論は、運、命、時の3要素からなりますが、命はさらに天命と使命の2要素からなります。
 四命論は、宿命、天命、運命、使命の4要素からなります。
 

 三命論の命(=天命+使命)と四命論の天命・使命は呼応します。
 三命論に時がありますが、四命論にはありません。
 四命論に宿命がありますが、三命論にはありません。
 

 三命論の運と、四命論の運命は呼応します。共通点と相違点があります。
 「運び」だという点は共通しています。四命論では、宿命から天命への向かうものとし、運命の出発点と終着点を示していますが、四命論では明らかにしていません。「運び」の途中にいくつもの分岐点があり、どちらを選ぶかにより、終着点が変わります。善行を心がけるようにすることにより、自ずと天命に向かっていくと考えます。
 運(運命)は、固定されたものではないという点は共通しています。四命論では運命を変えていくものととらえていますが、三命論では運は変えるものではなく変わっていくものととらえています。
 

 三命論では、使命はその人固有のものであり、使命を果たすための能力を持っていると考えます(もしも、ある使命を果たす能力がないなら、それは使命ではありません)。しかし、使命が何なのか、能力が何かははっきりしません。時をつかむことにより、次第に明らかになっていくものだと考えます。四命論では、究極的には天命を守るために使う命を使命だと考えます。
 
 四名論では、運命も使命も、天命に向かいます。三命論では、天命を不可知のものと考えるので、そこに向かっての行動は難しいと考えます。暗中模索で進んでいくうちに、自ずと天命に向かうことになると考えます。
 


 「三命論と四命論のどちらが正しいか」というのは、答の無い問いだと思います。それは、考え方、生き方に関するものであり、どちらかが正しいことを実証することは不可能でしょう。
 
 ある人は三命論に馴染みやすく、ある人は四命論に馴染みやすい。ある時は三命論で考えると先が見えてきて、別のある時は四命論で考えると先が見えてくる。そんなものではないでしょうか。
 
 三命論か四命論かに決めつけることなく、三命論で行き詰ったら四命論を思い出し、四命論で行き詰ったら三命を思い出す。そんないいかげん(良い加減~ほどよくする~)でいいと思います。
 


<出典>
サムライPM (032) 自分へのいたわりの為に自分自身になる ~宿命、運命、天命、そして使命~
https://www.pmaj.or.jp/online/1701/samurai.html

 

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