2019年3月28日木曜日

(1556)  マルクス・アウレリウス『自省録』(0) / 100分de名著

 
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  4月の「100de名著」マルクス・アウレリウス『自省録』が、4月1日()から始まります。Eテレ。

放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
講師は、岸見一郎(哲学者)
 


<全4回のシリーズ>  いずれも4月

【はじめに】  生きづらい今にこそ読まれるべき針盤の書
 

第1回  1日放送/ 3日再放送
  タイトル: 自分の「内」を見よ
 
第2回  8日放送/10日再放送
  タイトル: 「他者」と共生する
 

第3回 15日放送/17日再放送
  タイトル: 「困難」と向き合う
 

第4回 22日放送/24日再放送
  タイトル: 「今ここ」を生きる
 


【はじめに】 生きづらい今にこそ読まれるべき針盤の書
 
 『自省論』は、前後の脈絡なく、自分の思いを絞り出すように、ひたすら自分内面を見つめ、戒め、己を律する言葉が綴られた手記、個人的なノートです。
 
 書かれたのは、今かから二千年近く前。著者は第十六代ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス(以下、アウレリウスと略記)です。彼は絶頂期のローマ帝国を治めた名君の一人で、約二百年続いた繁栄と平和に陰りが見え始めた時期の難しい舵取りを担った賢帝です。
 
 アウレリウスは、皇帝の地位も、宮廷での華やかな暮らしも望んではいませんでした。彼の心が求めていたのは、少年時代から深く傾斜していた哲学でした。皇位に就き、学問としての哲学を探求する道は絶たれてしまいましたが、多忙な公務の合間を縫って内省し、哲学の示すところを実践するよう自分に言い聞かせていたのです。
 

 お前がこんな目に逢うのは当然だ。今日善くなるよりも、明日善くなろうとしているからだ。  (八・二二)
 
 「お前は――」とアウレリウスが自身に語りかけた言葉は、読者である「私」たちに向けられているようにも聞こえます。
 

<出典>
岸見一郎(2019/4)、マルクス・アウレリウス『自省録』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

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