2018年10月31日水曜日

(1408)  三木清「人生論ノート」 / 100分de名著

 
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(K0549)  日本人の死生観/ご遺族の死生観 <親しい人の死>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0549.html
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10月の「100de名著」、三木清「人生論ノート」が、11月5日()から始まる。Eテレ。
放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
 


<全4回のシリーズ>  いずれも11月

【はじめに】  
 
第1回  5日放送/ 7日再放送
  タイトル: 真の幸福とは何か
 
第2回  12日放送/14日再放送
  タイトル: 自分を苦しめるもの
 
第3回 19日放送/21日再放送
  タイトル: 虚無や孤独と向き合う
 
第4回 26日放送/28日再放送
  タイトル: 死を見つめて生きる
 

※今回(201811月)の放送は、20174月に放送したシリーズです。
 
 NHKの公式サイトは、
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/64_jinseiron/index.html
 
===== 引用はじめ
 「人生論ノート」という一風変わったタイトルの本があります。1937年に冒頭の一章が発表されて以来、80年近くもロングセラーを続ける名著です。「怒」「孤独」「嫉妬」「成功」など私たち誰もがつきあたる問題に、哲学的な視点から光を当てて書かれたエッセイですが、その表題に比べて内容は難解です。書いたのは、西田幾多郎、和辻哲郎らとも並び称される日本を代表する哲学者、三木 清(1897- 1945)。今年生誕120年を迎える三木は、治安維持法で検挙され、獄死した抵抗の思想家でもあります。

  三木はこの本で一つの「幸福論」を提示しようとしていました。同時代の哲学や倫理学が、人間にとって最も重要な「幸福」をテーマに全く掲げないことを鋭く批判。「幸福」と「成功」とを比較して、量的に計量できるのが「成功」であるのに対して、決して量には還元できない、質的なものとして「幸福」をとらえます。いわく「幸福の問題は主知主義にとって最大の支柱である」「幸福を武器として闘うもののみが斃れてもなお幸福である」。幸福の本質をつこうとした表現ですが、どこか晦渋でわかりにくい表現です。

  こうした晦渋な表現をとったのには理由があります。戦争の影が日に日に色濃くなっていく1930年代。国家総動員法が制定され、個人が幸福を追求するといった行為について大っぴらには語れない重苦しい雰囲気が満ちていました。普通に表現しても検閲されて世に出すことができなくなると考えた三木は、哲学用語を駆使して表現を工夫し、伝わる人にはきちんと伝わるように言葉を磨き上げていったのです。

  哲学者の岸見一郎さんは、「人生論ノート」を、経済的な豊かさや社会的な成功のみが幸福とみなされがちな今だからこそ、読み返されるべき本だといいます。一見難解でとっつきにくいが、さまざまな補助線を引きながら読み解いていくと、現代を生きる私たちに意外なほど近づいてくる本だともいいます。

  厳しい競争社会、経済至上主義の風潮の中で、気がつけば、身も心も何かに追われ、自分自身を見失いがちな現代。「人生論ノート」を通して、「幸福とは何か」「孤独とは何か」「死とは何か」といった普遍的なテーマをもう一度見つめ直し、人生をより豊かに生きる方法を学んでいきます
===== 引用おわり
 


 今回は再放送で、以前にコメントを書いたので、新たに書き込みはしません。

参考までに、以前に書いたリストを以下に示します。
 
(829) 理想には現実を変える力がある/人生論ノート(1-1)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/03/829-1-1.html
 
(830) 真の幸福とは何か/人生論ノート(1-2)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/830-1-2.html
 
(831) 「希望」「期待」「断念」/人生論ノート(1-3)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/831-1-3_2.html
 


(836) 自分を苦しめるもの(1)虚栄 / 人生論ノート(2-1)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/836-12-1.html
 
(837) 自分を苦しめるもの(2)怒り / 人生論ノート(2-2)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/837-22-2.html
 
(838) 自分を苦しめるもの(3)嫉妬 / 人生論ノート(2-3)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/838-32-3.html
 


(843) 「孤独や虚無」と向き合う(1)虚無・自己・形成 / 人生論ノート(3-1)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/84313-1.html
 
(844) 「孤独や虚無」と向き合う(2)秩序 / 人生論ノート(3-2)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/84423-2.html
 
(845) 「孤独や虚無」と向き合う(3)孤独 / 人生論ノート(3-3)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/84533-3.html
 


(850) 「死」を見つめて生きる(1)死は生から類推できない / 人生論ノート(4-1)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/850-14-1.html
 
(851) 「死」を見つめて生きる(2)生きる力・死ぬ力 / 人生論ノート(4-2)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/04/85124-2.html
 


<出典>
岸見一郎(2018/10)、三木清「人生論ノート」、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

(1407)  寛容・不寛容、メルケル首相・トランプ大統領 / NC(3)

 
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(K0548)  筋均質の改善 : 人参養栄湯 <体の健康>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0548.html
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1.   直近のニュースから
1.1.  「欧州の盟主」逆風に勝てず メルケル独首相引退表明…政権、一気に不透明感
1.2.  ブラジル新大統領、外交は「トランプ流」 ボルソナロ氏、政策一変の可能性
 
2.   ユマニストの系譜。寛容の本質
2.1.  ユマニスト系譜
2.2.  寛容の本質
 
3.   メルケル首相とトランプ大統領
3.1.  メルケル首相
3.2.  トランプ大統領
 
4.   寛容の時代から不寛容の時代へ
4.1.  「タイム」誌「今年の人」
4.2.  ドイツ、アメリカ、ブラジル、フィリピン、欧州、ヒトラー
4.3.  論争に優位を保つのは不寛容の側
 
5.   不寛容の行きつくところ
5.1.  日本の現状
5.2.  戦争と平和
5.3.  国を滅ぼす
 


【展開】
 
1.   直近のニュースから
 
1.1.  「欧州の盟主」逆風に勝てず メルケル独首相引退表明…政権、一気に不透明感
===== 引用はじめ
 ドイツのメルケル首相は29日の記者会見で、2021年秋での首相引退と与党のキリスト教民主同盟(CDU)の党首選不出馬を表明した。

 メルケル氏は05年に首相に就任以降、近年は「欧州の盟主」と称されるほどに存在感を高め、欧州を見舞った相次ぐ危機の対応のかじ取り役を担った。
 だが、転機となったのは15年の難民・移民大量流入問題。メルケル氏の寛容政策をたたえる声が上がる一方、難民・移民の受け入れ反対を掲げる右派、ドイツのための選択肢(AfD)が台頭。自身の与党内でも批判が高まった。
===== 引用おわり
https://www.sankei.com/world/news/181029/wor1810290023-n1.html
 
1.2.  ブラジル新大統領、外交は「トランプ流」 ボルソナロ氏、政策一変の可能性
===== 引用はじめ
 28日に投開票されたブラジル大統領選の決選投票で、右派のジャイル・ボルソナロ下院議員(63)が初当選した。ソーシャルメディアを駆使して「ブラジルを偉大に」とナショナリズムを鼓舞する姿勢は、心酔するトランプ米大統領にうり二つ。中国に対して強い態度を示し、2国間協定を重視するなど、通商・外交方針でもトランプ氏のひそみにならう。地域連合や途上国との関係を重視してきた過去の左派政権の政策が一変する可能性がある。
===== 引用おわり
https://www.sankei.com/world/news/181029/wor1810290010-n1.html
 

2.   ユマニストの系譜。寛容の本質

2.1.  ユマニスト系譜
===== 引用はじめ
 この寛容の土台を成しているのが、ヒューマニズムです。ヒューマンとは「人間」の意ですから、ヒューマニズムは「人間尊重」の考え方と言えます。
 この考え方を歴史的に辿っていくと、ルネッサンス期のユマニストに行きつきます。

 エラスムス、ラブレー、モンテーニュ
===== 引用おわり
 
2.2.  寛容の本質
===== 引用はじめ
 ユマニストの系譜を辿っていくと、ひとつの道筋が浮かび上がってきます。それは、ものの道理、人を人として尊ぶ考え、過度に一方に与する行為への制止、行き過ぎた行為への警告という、静かな道筋です。決して仰々しくはありません。大向こうを唸らせるような思想でもありません。あくまでつつましやかな、目に見え難い考えです。これが寛容の本質です。
===== 引用おわり
 

3.   メルケル首相とトランプ大統領

3.1.  メルケル首相
 一年の間に三度もあったEUの危機で、メルケル首相は敢然とした態度を取りました。
===== 引用はじめ
   EUの一国ギリシャが財政危機に瀕した際に、あくまでもギリシャを排除せず、救済策とともに改革案を突け …
   ロシアのプーチン大統領が指揮したウクライナ領クリミア半島への侵攻に際し、直ちにロシアへの経済封鎖という対抗策を打ち出し、 …
   中東からの避難民に対していち早く受け入れを表明した決断 …
 
 非難されながらも一線は譲らず、相手を静かに説得し、理性をもって結論を導くやり方に、時が経つと反対派もいつの間にか矛を収めているのです。
===== 引用おわり
 
3.2.  トランプ大統領
===== 引用はじめ
 メルケル首相と全く対照的なのが、アメリカ合衆国の大統領になったドナルド・トランプ氏です。

   アメリカ第一主義に徹して偉大なアメリカを取り戻す
   防衛をアメリカだけが担うのは不公平、ドイツや日本にも応分に負担してもらう
   怪しいテロリストはすべて捕え、イスラミック・ステートも叩きのめす
   中国はアメリカから金を抜き取って、国を立て直した
   イスラム教徒は一切アメリカ国内に入れない
   メキシコからの違法入国を防ぐため、国境に壁をつくる
   対抗馬のマルコ・ルビオは小物、テッド・クルーズは嘘つき、ジェブ・ブッシュは低エンジン

 大統領選挙中に吐いたこうした言葉のどれひとつとっても、そこに寛容さのひとかけらもないことが分かります。
===== 引用おわり
 

4.   寛容の時代から不寛容の時代へ

4.1.  「タイム」誌「今年の人」
===== 引用はじめ
 「タイム」誌が、2015年「今年の人」しとて、29年ぶりに女性を選んだのが、メルケル首相でした。
 「タイム」誌が2016年の「今年の人」に選出したのは、奇しくもトランプ大統領でした。メルケル首相とトランプ大統領が象徴するように、これからは寛容と不寛容のせめぎ合いの時代に突入していきます。
===== 引用おわり
 
4.2.  ドイツ、アメリカ、ブラジル、フィリピン、欧州、ヒトラー
   (寛容)ドイツのメルケン首相は引退
   (不寛容)アメリカのトランプ大統領は健在
   (不寛容)「ブラジルのトランプ」ボルソナロ氏は大統領に当選
   (不寛容)「フィリピンのトランプ」ロドリゴ・ドゥテルテ大統領も健在
   (寛容)欧州の難民受け入れ派は、苦戦
   (不寛容)トランプ大統領の演説は、ヒトラーとそっくり
 
4.3.  論争に優位を保つのは不寛容の側
===== 引用はじめ
 寛容を切り捨てた態度は、大統領選でのトランプ氏の言動から容易に分かるように、どこか勢いのよい外見を呈します。片やヒトラーは、第一次大戦後の疲弊したドイツ国民を熱狂させ、片やトランプ大統領は、発展に取り残された中流以下の白人層の支持をとりつけたのです。論争において優位を保つのは、十中八九、不寛容の側です。
===== 引用おわり


5.   不寛容の行きつくところ

5.1.  日本の現状
===== 引用はじめ
 悲しいことに、現在は不寛容が社会に深く根をはりつつあるのです。格差や貧困、差別が存在するときこそ、寛容の精神が発揚されなければいけないのにもかかわらず、喧嘩腰の不寛容さが世の中を支配しています。
 障害者は世の中のお荷物だとうそぶいて、重度の障害者を19人殺害した若者の考え方は、ナチスが障害者を抹殺した思想の丸写しです。
===== 引用おわり
 
5.2.  戦争と平和
===== 引用はじめ
 不寛容の行く先は、いったい何でしょうか。私はそれが戦争だと考えています。そして平和を支える精神こそが寛容だと心の底から思うのです。
===== 引用おわり
 
5.3.  国を滅ぼす
===== 引用はじめ
 … そんな政治の混乱のなか、頭角を現したのが元軍人のジャイル・ボルソナロ下院議員(63)だった。
 かつての軍事独裁政権を称賛する姿勢や社会的少数者を中傷する発言には、批判の声が上がる。とはいえ、汚職の蔓延(まんえん)と治安の悪化に疲れ果てた有権者の心を巧みにつかみ、ついに28日の大統領選決選投票で初当選を決めた。
 ブラジルに暮らす約200万人の日系人は、「ブラジルのトランプ」とも呼ばれる新大統領をどう見ているのか。現地の邦字新聞「ニッケイ新聞」のホームページをのぞいてみた。故山本夏彦さんの名言を引用するコラムが目に留まった。「汚職は国を滅ぼさないが、正義は時に国を滅ぼす」
===== 引用おわり
https://www.sankei.com/column/news/181030/clm1810300003-n1.html
 


<出典>
帚木蓬生、『ネガティブ・ケイパビリティ』、朝日新聞出版、P.203 , P.212-P.213 , P.216 – P.220

2018年10月30日火曜日

(1406)  男性肌こそスキンケア

 
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(K0547)  深刻な人手不足(国の動向・懸念と展望見直し) <少子高齢化>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0547.html
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===== 引用はじめ
 洗顔後の肌に化粧水やクリームをつけていますか。もし、まだ自分には必要ない、と思っているのなら、ちょっぴり損をしてしまっているかもしれません。
===== 引用おわり
 
 
 つけていません。損をしているのですか?
 
===== 引用はじめ
 マンダムでは、人の「印象」と「肌」の関係についての研究を進め、男性が周囲に与える「清潔感」に、「肌」が重要な要素となっていることを発見しました。
 肌の色や凹凸(おうとつ)、毛穴の目立ちなどの微妙な差が印象を左右します。印象は洗顔後にスキンケアを行っているか否かで大きく変わってきます。
===== 引用おわり
 
 
 そうなのですか。で、どうしたらいいの?
 
===== 引用はじめ
 化粧水1本でかまいません。10秒で済みます。清潔感のある印象を保つため、スキンケアに気を配りましょう。
===== 引用おわり
 

 先ずは、化粧水1本買わねば!
 例によって、検索。「化粧水 男性 高齢」
 
 
「男性もスキンケア!保湿力があるおすすめ男性用化粧水」
は、良いのだが、

「男性用化粧品の驚きの実態 「使ってはいけない」と皮膚科医警告」
も出てくるので、困ってしまう。
 
===== 引用はじめ
 化粧品、無添加やオーガニックも有害?シャンプーや洗顔料は使用厳禁?男性用は無意味…
 「テレビCMなどで発せられている美容に関する情報はウソが多く、ほとんどの人が誤った知識を持っていると」
===== 引用おわり
http://news.livedoor.com/article/detail/9643279/
 

 ふむ、ウソの情報を与えられている? 因みに冒頭の新聞記事はマンダムが書いています(マンダムからの情報が本当か嘘か、私にはわかりません)。
 
===== 引用はじめ
 男性諸氏に、「化粧品を使うのはやめなさい」と声を大にして警告したいと思います。男性用化粧品は、飽和状態にある化粧品市場でメーカー側が販路拡大を求めて作り出しましたが、男性に化粧品は不要です。

 あふれる化粧品で市場が飽和状態になっており、そこでメーカーが新たなターゲットにしたのが男性です。「いまは男性も化粧品をつけないとダサい」と訴えるテレビCMを流して、男性の意識に化粧品を使用するようにすり込んでいます。

 男性は女性よりも皮脂が多く角質も厚いので、そもそも化粧品は不要なのです。

 化粧水をつけるよりも先に、おしぼりで顔を拭くのを控えてください。カフェやレストランで出されるおしぼりの多くは、合成洗剤が使用されています。また、シャンプーや洗顔料も使用しないでください。それらに含まれる界面活性剤によって肌の構造が壊されるからです。
===== 引用おわり
 

 専門家に断言されると、購入意欲が無くなってしまう。

 でも、もう少し調べることにした。
 
要は、
  界面活性剤が悪いらしい
  脱脂力が弱い石鹸が良いらしい
 

さらに調べると
セラヴェール スキンウォッシュ エクストラ」は脱脂力の弱い石鹸。
 http://cores-ec.com/SHOP/k3a.html

 「ちょっとお高めですが質は確かです」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14150486304
 
 そうかなとは思うが、騙されているのではないかとも思ってしまいます。
 
 
 動くために調べるのですが、調べると動けなくなってしまいます。
いつものことですが(笑)
 


<出典>
男性肌こそスキンケア
【紳士が学ぶ美容のたしなみ】(9) 産経新聞(2018/10/23)
 
【紳士が学ぶ美容のたしなみ】(9)男性肌こそスキンケア
https://www.sankei.com/life/news/181023/lif1810230007-n1.html

因みに下の写真は私ではありません、、、なぞと言わなくても…(笑)

2018年10月29日月曜日

(1405)  研究に必要な「運」「鈍」「根」 / NC(2)

 
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(K0546)  深刻な人手不足(国の動向・仕組みと意味) <少子高齢化>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0546.html
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 研究に必要なのは、「運」「鈍」「根」。
 
(1)  「運」
 「運」が舞い降りてくるまでには、辛抱強く待たなければなりません。
 
(2)  「鈍」
 「鈍」は文字どおり、浅薄な知識で表面的な解決を図ることを戒めています。まさしく、敏速な解決を探る態度とは正反対の心構えです。
 
(3)  「根」
 最後の「根」は根気です。結果が出ない実験、出口が見えない研究をやり続ける根気に欠けていれば、ゴールに近づくのは不可能です。
 
 
 私自身の残された時間はどんどん短くなっているが、でも、このような研究の姿勢は、貫き通したいと思っています。

 


<出典>
帚木蓬生、『ネガティブ・ケイパビリティ』、朝日新聞出版、P.194

(1404)  (32)与謝野晶子『みだれ髪』 / 「明治の50冊」

 
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(K0545)  龍馬と、私と、介護福祉志士?! <介護>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0545.html
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1.   『みだれ髪』とは

2.   鉄幹との出会い(1)
3.   鉄幹との出会い(2)

4.   熱にかわける御口を吸はむ
5.   情熱の歌人

6.   賛否両論
7.   今日的読み方
 


【展開】

1.   『みだれ髪』とは

===== 引用はじめ
 与謝野晶子の第一歌集『みだれ髪』は、明治34年8月、明治の詩歌壇をリードした歌人の与謝野鉄幹(てっかん)の編集により刊行された。晶子22歳。女性初の単行本歌集ともなる『みだれ髪』は、恋の情熱、若さの輝きを誇らかに歌い上げ、近代短歌に新しい時代をひらいた。
===== 引用おわり


2.   鉄幹との出会い(1)

===== 引用はじめ
 関西を訪れた鉄幹に出会い、たちまち恋に落ちる。34年6月、鉄幹のもとに上京して以来、2カ月で『みだれ髪』がまとめられた。

 鉄幹には内縁の妻子がいた。家を捨て東京に出たからといって、幸せな未来が約束されていたわけではない。そんな中、命を削るようにして詠んだ歌だった。
===== 引用おわり
 

3.   鉄幹との出会い(2)

===== 引用はじめ
 それまでおとなしく穏やかだった晶子の歌が、鉄幹の指導、添削でみるみるうちに個性を発揮していく。鉄幹にとって晶子は、理想をどんどん具体化し、言葉を与えてくれる存在だった
===== 引用おわり
 

4.   熱にかわける御口を吸はむ

===== 引用はじめ
 「病みませるうなじに繊(ほそ)きかひな捲(ま)きて熱にかわける御口(みくち)を吸はむ」
 まだ具体的に恋が始まる前、東京の鉄幹の病気を知って詠んだ歌。「あなたの首を抱いて、熱で渇いた唇を吸って潤してさしあげましょう」という大胆さだ
 
有名なところでは、
 「その子二十(はたち)櫛(くし)にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」
 「やは肌のあつき血汐(ちしほ)にふれも見でさびしからずや道を説く君」
===== 引用おわり
 

5.   情熱の歌人

===== 引用はじめ
 晶子の「情熱の歌人」というイメージに加え、恋が大きな題材だった平安朝文学の継承者としての側面を指摘する。「晶子の目指した自我の発露や熱烈な恋の訴えは、平安朝の女性歌人たちの意識を当代に焼き直したものととらえることもできる」
===== 引用おわり
 

6.   賛否両論

===== 引用はじめ
 『みだれ髪』が刊行されると、賛否両論が巻き起こった。詩人の上田敏が「明星」誌上で称賛し、石川啄木、北原白秋、萩原朔太郎らが晶子を模倣した短歌を作るなど、文学青年の熱狂的な支持を受ける一方で、「乱倫の言」と激しい非難を浴びた。
===== 引用おわり
 

7.   今日的読み方

===== 引用はじめ
  新潮文庫版『みだれ髪』は、平成12年の刊行以来、4刷8万7千部を数える。角川文庫は昨年、新たに現代語訳を付けて絶版だった『みだれ髪』を復刊した。
 松平さん(*)は「今は若い人が悟ってしまって、生きる喜びを持てない空気がある。晶子は苦しみながらも、最後は強く自己肯定する。その強さを『みだれ髪』からくみ取ってもらえれば、明日を生きる力となるのでは」と話している。
===== 引用おわり
(*)新潮文庫版『みだれ髪』で訳を手がけた歌人の松平盟子(めいこ)さん
 


【プロフィル】与謝野晶子(よさの・あきこ)
 明治11(1878)年、堺市生まれ。10代から始めた短歌が「明星」に載り、与謝野鉄幹と出会って結婚。処女歌集『みだれ髪』が反響を呼び、情熱の歌人として著名になる。五男六女を育てながら、小説、随筆、評論、童話、戯曲など多岐にわたり活躍。出征中の弟に寄せた詩「君死にたまふこと勿(なか)れ」、初の「源氏物語」現代語訳でも知られる。昭和17年、63歳で死去。
 

<引用>
与謝野晶子『みだれ髪』 強い自己肯定が生きる力に
【明治の50冊】(32) 産経新聞(2018/10/15)
 
【明治の50冊】(32)与謝野晶子『みだれ髪』 強い自己肯定が生きる力に
https://www.sankei.com/life/news/181015/lif1810150018-n1.html

2018年10月28日日曜日

(1403)  生まれた子供がすべて成功をおさめた9家族 / NC(1)

 
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(K0544) 「孫育のグチ帳」。孫疲れ不満解消 <家族の再形成>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/10/k0544.html
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===== 引用はじめ
 つい最近、「タイム」誌に興味深い論考が載りました。親は普通で、生まれた子供がすべてそれぞれの道で成功をおさめている、9家族を調査した結果の報告です。全員が2人か3人きょうだいですが、全く違う分野で傑出した仕事をしているのです。 … 両親は普通の人々で、親の七光の要素は皆無です。
 この9家族の教育から共通点を引き出すと、次の6つの要素が見えてきました。
===== 引用おわり
 

(1)  ほとんどが他国からの移民だった

 移住者はそれだけで、本国人に比べてすべての面でハンディキャップを負います。 … しかしこのハンディが、子供たちに負けてなるものかという向上心と忍耐強さを与えていました。
 

(2)  両親は子供の小さい頃、教育熱心だった

 0歳から5歳までの学校教育以前の早い時期に、子供たちにさまざまなことを学ばせていました。つまり学ぶ心を、就学以前に植えつけていたのです。
 

(3)  親が社会活動家であり、世の中をよりよく変えていくための運動をしていた

 子供は親の行動を通して、社会の不合理を学びとり、それを変革していく姿勢を学んでいたのです。いわばこうして自分を取り巻く世界の理解を深めたのです。
 

(4)  家庭の中が決して平穏ではなく、両親の言い争い、きょうだい喧嘩と無縁ではなかった

 とはいっても両親の争いは決して暴力沙汰ではなく、社会の見方の違いからの意見の突き合わせのようなものです。不登校や万引き、喫煙、殴り合いの喧嘩も、子供たちは十代の頃経験しています。
 

(5)  子供時代に人の死を何度も見て、生きていることの貴重さを学んでいる

 人の死を知ることは、自分の人生の限界を知ることに直結します。だからこそ、生きているうちに自らのやりたいことを成し遂げる馬力も、生まれてくるのでしょう。
 

(6)  丁寧な幼児教育のあとの、放任主義

 すべての子供が、何をしても許されたと言います。 … 「お前たちは、他人のゴールには絶対辿り着けない。お前がテープを切れるのはお前のゴールだけだ」と言われたのです。
 

===== 引用はじめ
 この6つのどれひとつといっても、いわゆる教育ママやパパのやり方とは正反対です。親が敷いたレールに子供を乗せ、猛スピードで後ろから押していく方法とは好対照です。
===== 引用おわり


<出典>
帚木蓬生、『ネガティブ・ケイパビリティ』、朝日新聞出版、P.197 – P.199