2018年7月6日金曜日

(1291) 「イメージ」 / 河合隼雄スペシャル(2-1) / 100分de名著

 
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(K0432) 「ホスピス・緩和ケアに関する意識調査2018年」 <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/07/k04322018.html
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第2回  9日放送/11日再放送
  タイトル: 人間の根源とイメージ
 


【第2回の目次】 「人間の根源とイメージ」
 
(1)  ユングが追求した「イメージ」の心理学
(2)  様々なかたちで現れる「イメージ」
(3)  夢に現れる豊かなイメージを生きる
 
(4)  夢は何を語っているか
(5)  「心の現実」としての夢
(6)  心の中の「異性像」が語りかけるもの
(7)  アニマとアニムスの違い
(8)  東洋の心と西洋の心
 



【展開 1】 今回の投稿は、(1)(2)(3)
 
1.   ユングが追求した「イメージ」の心理学

1.1.  ユングが重視したイメージとは
1.2.  分かる気もするけれど、よくわからないイメージ
1.3.  イメージ自体に病的な性格はない
 

2.   様々なかたちで現れる「イメージ」

2.1.  クライエントの話をイメージとして受け取る
2.2.  様々な可能性を秘めた象徴としてイメージを捉える
2.3.  相手の心の中にあるイメージに、自分の心を向ける
 

3.   夢に現れる豊かなイメージを生きる

3.1.  イメージを軸として展開されるユング派の心理療法で重視されている夢分析
 



【展開 2】
 
1.   ユングが追求した「イメージ」の心理学
 
1.1.  ユングが重視したイメージとは
 心理学でいうイメージは、 … 雰囲気や特徴を形容する意味で一般に用いられるイメージとは少し違います。
 ユングが重視した「イメージ」は、意識と無意識の相互関係の間に生じるものです。
 
1.2.  分かる気もするけれど、よくわからないイメージ
 イメージは無意識の中から生まれ、その人の“その時”の意識を映しながら形づくられます。意識の影響を受けているので「わかる」気もするけれど、無意識から自発的に生まれてくるので「よくわからない」もの、ということもできるでしょう。
 
1.3.  イメージ自体に病的な性格はない
 「心象」と訳されている通り、これはあくまでも個人の心の中にあるものです。よくわからないものだとしても、それ自体に病的な性格はありません。ただし、これを現実のものと混同して見てしまうと、幻影、幻覚といわれる厄介な現象になります。
 
 

2.   様々なかたちで現れる「イメージ」
 
2.1.  クライエントの話をイメージとして受け取る

 ユング派の心理療法では、面接で語られるクライエントの話を、基本的にすべてイメージとして受け取ります。「こんなことがあった」「あの人はこういう人だ」といった話も、あくまでクライエントの“心の中”で起こっていることとして捉えます。
 

2.2.  様々な可能性を秘めた象徴としてイメージを捉える

 重要なのは、クライエントによって語られたイメージを、一義的な何かを示す記号としてではなく、様々な可能性を秘めた象徴として捉え、掘り下げていく姿勢です。その上で、イメージとして無意識から湧き出たエネルギーを、どのように変容させていくかを、根気強く追究していきます。
 

2.3.  相手の心の中にあるイメージに、自分の心を向ける

 意見に相違があった時、理詰めで論破しようとしたり、相手の言葉じりをとらえて反論したりしてもうまくいかないものです。 …

 言葉の向こうにある相手の心の中のイメージに、自分の心を向ける――それが“心”を通わせる第一歩でしょう。
 


3.   夢に現れる豊かなイメージを生きる
 
3.1.  イメージを軸として展開されるユング派の心理療法の中でも、治療手段として特に重視されている夢分析
 イメージを軸として展開されるユング派の心理療法の中でも、治療手段として特に重視されているのが「夢分析」です。意識と無意識が交錯する夢の世界は、イメージの宝庫だと著者は指摘しています。

 
出典
河合俊雄(2018/7)、河合隼雄スペシャル、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)
添付写真は、この本からの転載

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