2018年4月18日水曜日

(1210)  (12) 森鴎外「舞姫」 / 「明治の50冊」

 
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(K0351) 「臨床宗教師」資格制度開始 <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2018/04/k0351.html
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===== 引用はじめ
 文豪・森鴎外の小説デビュー作『舞姫』は明治23(1890)年、雑誌『国民之友』に発表された。19世紀のベルリンを舞台に、日本人青年とドイツ人女性との悲恋を流麗な文語体でつづった短編小説。海外渡航が夢のまた夢だった時代に書かれた異国情緒あふれるモダンな物語は、恋と出世との相克というテーマや鴎外の実体験への興味が相まって読み継がれていく。
===== 引用おわり


 文芸評論家で明治大准教授の伊藤氏貴さんは、当時、西洋から入った「恋愛」という観念が浸透しつつあったことに注目する。

===== 引用はじめ
それまで男性にとって重要だったのは家であり出世。その出世と並べて何年も思い悩むだけの価値があるものとして『恋』が描かれた。そこに新しさがあった。


===== 引用おわり
 
 
 若い人にも読まれている。

 
===== 引用はじめ
 高校教科書に採録される文学作品は、芥川龍之介『羅生門』、中島敦『山月記』、夏目漱石『こころ』が定番。難読な文語体ながら『舞姫』はこの3作に次いで多い。

 今も大学の授業で扱うと、豊太郎の選択をめぐり議論が盛り上がる。
===== 引用おわり
 


 ただ、伊藤さんは道徳論に終始するのはもったいないとも感じている。
 
===== 引用はじめ
 今の若い世代にも、自分のすべてを打ち明け、丸ごと引き受けてほしいという欲望はあるはず。その意味で、自らを美化せず、悪い部分をもえぐるように告白する“個の叫び”のような『舞姫』は古びていない。
===== 引用おわり
 


【プロフィル】森鴎外(もり・おうがい)
 文久2(1862)年、石見国(現在の島根県)津和野に生まれる。本名・林太郎。東大医学部卒業後、陸軍軍医となる。4年間のドイツ留学を経て、軍医としての職務の傍ら『舞姫』『うたかたの記』などを執筆。多数の小説、随想を発表する。主な作品に『ヰタ・セクスアリス』『雁』『阿部一族』など。大正11(1922)年、萎縮腎と結核のため死去した。
 


【引用】

森鴎外「舞姫」 論争呼んだ悲恋の告白
(産経新聞 2018/04/16
 
(12)森鴎外「舞姫」 論争呼んだ悲恋の告白
http://www.sankei.com/life/news/180402/lif1804020012-n3.html
(添付図はこのサイトから転載)
 


【参考】 以前にとりあげたことがある。

(570) 「舞姫」 (森鷗外)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2016/07/570.html

 

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