2017年11月1日水曜日

(1044) 「思考をコントロールする」「意識の無意識への働きかけ」 / ラッセル『幸福論』(00)


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http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/11/k0185-blog.html
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Facebook友達の神山 尚美さんの引用した本に、次のように書いてあった。

===== 引用はじめ
人間の意識の力では、人間の不完全さはカバーしきれないのである。 … 答えは無意識の力に頼ることにあるのかもしれない。 … 身体感覚や無意識に働きかけることで、自分の心をコントロールする … 方法論が見えてくるのではないか
===== 引用おわり
(添付参照)

 

ちょうど現在、「ラッセル『幸福論』」(100de名著(2017/11):NHKテキスト)をフォローしている。関連する部分をピックアップする。
 

【自分で変えられる】

===== 引用はじめ  P.10
ラッセルのポジティブシンキングは、あくまで「自分で変えられる」ということを重視します。
===== 引用おわり
 

【思考をコントロールする】

===== 引用はじめ  P.31
ラッセルは『幸福論』の第一部で、不幸の原因分析と同時にその解決策も示しています。それは一言でいうと思考をコントロールするということです。 … その方法につては、第2回で詳しくお話ししたいと思います。
===== 引用おわり


【意識の無意識への働きかけ】

===== 引用はじめ  P.40
十分な気力と集中を注ぎこむなら、意識的な思考を無意識に植えつけることは可能である、と私は信じている。無意識の大部分は、かつては非常に情緒的な無意識的な意識的思考であったのに、いまや意識下に埋もれてしまったものから成り立っている。この意識下に埋める過程を意図的にやってみることは可能であり、このようにして、無意識に有益な仕事をいろいろさせることができる。(第5章 疲れ)
===== 引用おわり

 

私自身は、どう思っているか。

(1) 「思考の方向性を修正する」ことはできるが、「思考をコントロール」することはできない

(2) 「無意識を知る」ことはできないが、「無意識に働きかける」ことはできる

 

先に掲げた、Facebook友達の神山 尚美さんの引用した本には、次のように書いている。

===== 引用はじめ
自分の身体からのメッセージ、無意識からのメッセージに耳を傾け、敏感になる。これが、より良い人生をもたらす最高の方法であるように思うのだ。
===== 引用おわり


ラッセルは、多分、思考をコントロールしようと、無意識へ働きかけようと、自ら試みてうまくいった方法を書いていると思う。その過程で「耳を傾けて」いたに違いないと思うが、その過程までは書いていないので、断言することはできない。

 

なお、「ラッセル『幸福論』」(100de名著(2017/11):NHKテキスト)については、

(1038) ラッセル『幸福論』(0)
http://kagayaki56.blogspot.jp/2017/10/10380.html

に書いている。Facebookにも同じ内容で書いている。

 

出典
小川仁志(2017/11)、ラッセル『幸福論』、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)

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