2017年9月28日木曜日

(1010) まちづくり成功の方程式


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(K0151) 加速度的に増える認知症者数 / 認知症者の居場所 <脳の健康>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/09/k0151.html
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前回紹介した「空き家」の第一日目に、小長谷一之教授(大阪市立大学創造都市研究科)より、「地域活性化戦略」に関するセミナーがあった。
 

多くの、自称「市民派」の「まちづくり」グループで、なかなか成功しないところが、よく陥っているパターンがある、と言う。

===== 引用はじめ
うちはみなまとまっています。地域主体で一丸となってまちおこしに取り組んでいます(①)。まちで○○という地域資源があるので、○○のまちというブランドでやりました(②)。ところがまったく人が来ず、成功しません。
===== 引用おわり
 

成功しないのには、理由がある。
 

まちづくりの3法則とは、

   第1法則:地元がしっかりしていること(若い人がアイデアを出せる信頼関係)

   第2法則:ライバル・大型店ができないことをする(差別化法則)

   第3法則:顧客の好みにあわせるマーケティングをやっていること(顧客密着化の法則)

 
失敗事例の多くは、第1法則(①)と第2法則(②)は満たしているが、第3法則は満たしていない。地域だけで考えて、地域の古いものをブランド化しようとするだけで、客に受け入れられることがない。「差別化」できても、最終的に、顧客満足が得られなければ、それは独りよがりになってしまうことになる。

 
こうなってしまうのには、理由がある。

 

これまでのまちづくりの教科書の成功例を見ても、第1法則と第2法則しかわからない。だから、この二つで成功すると、勘違いする。

===== 引用はじめ

各地で有名な、少数の「まちづくり成功例」において、そのまちづくりのリーダーたちは、特に、経済・経営的な発想を潔しとしないところがあり、「われわれは自分たちのやりたいようにやってきた…『マーケティング』など考慮していない」という人物は非常に多い。しかしながら、実は、そうしたリーダーは当然の事ながら、優秀な人が多いので、実は、そのやり方が、結果として、ほとんど、「顧客マーケティング」「差別化」の二原則に忠実に従っている(そうでなければ成功していない)。したがって、こういう少数の「幸福な」リーダーたちは、きわめて偶然に、あるいはその才能故に、無意識的に「顧客マーケティング」の原則の方も満たしていた、と考えられる。

===== 引用おわり
 

出典
小長谷一之・福山直寿・五嶋俊彦・本松豊太、『地域活性化戦略』(晃洋書房)

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