2017年5月8日月曜日

(866) 朝の詩_(11)出会った日・(12)野菜の尻尾


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(A)     出会った日

(B)     野菜の尻尾

===== 引用(A) はじめ

朝の詩

 出会った日

  大阪府枚方市
  田中 伸子 68

お母さんに
出会った日

アンデルセンに
出会った日

友だちに
出会った日

いろんな人に
初めて出会い
そこから始まった
わたし

(選者 新川和江)
===== 引用(A) おわり
産経新聞 (2017/04/18)

 
思い返すと、大きな変化は
人との出会いから始まることが多い

その時には気づかないけれど
後で振り返って、そう思う

最初の出会いは
お母さんとの出会いか

生まれてきたことに感謝
育ててくれて、ありがとう

 

===== 引用(B) はじめ

朝の詩

 野菜の尻尾

  千葉県南房総市
  保田 洋子 72

野菜の尻尾に
頭打ちはない
あるのは心根
がむしゃらに
外聞もなく
日の目も見ず
ほめられもせず
ひたむきに
人参になろうと
大根になろうと
ごぼうになろうと
伸びようとしている
私も人間になろうと
もがいている

(選者 新川和江)
===== 引用(B) おわり
産経新聞 (2017/04/19)

 
人の目に見えている努力は
実は、大したことはない

人知れず
これと決め込み
格闘している

他人の目には
見えない世界

苦労とも思わず
格闘している

もがいている
という言葉の方が
当たっているかな

日頃は感じないが
ときどきふと
しんどくなる

考えて見る

誰にも知られず
誰にも評価されず
それでも打ち込みたい
何かを持っている

そんな私は
幸せだ
 

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