2017年4月28日金曜日

(857) 高齢がん患者


政府と国立がん研究センターが、高齢のがん患者に対する抗がん剤治療について「延命効果が少ない可能性がある」とする調査結果をまとめたことが26日、分かった。

 
紹介されたいくつかのデータを転記すると、

(1) 主に肺がん▽大腸がん▽乳がん-で末期(ステージ4)の高齢患者の場合、抗がん剤治療の有無にかかわらず、生存率は同程度にとどまった。

(2) 肺がんの場合、生存期間が40カ月以上のグループは抗がん剤治療を受けなかった患者のみだった。

(3) 同様に75歳以上で見た場合、10カ月以上生存した人の割合は、抗がん剤治療を受けなかった患者の方が高く、生存期間も長かった。

 
高い金を払い、苦しい思いをして抗がん剤治療をしてきても、役に立っていなかった、寿命を縮めていてのかもしれないと思うと、唖然とする(私が治療を受けているわけではない)。

もっとも、(2)において「抗がん剤治療を受けなかった患者」は軽症の人ばかりだったかもしれない。そう簡単に決めつけられない。

 
専門家である医者は正しいことを言っていることが多いだろうが、間違ったことも言っていそうだ。それを素人がどう判断すればよいかわからない。でも、自分の命については自分で判断するしかない。

 
産経新聞記事(2017/04/27朝刊・1面)

 
予告:
がんについて、秋田県玉川温泉の話を最近聞いた。後日、これについて書く予定。

0 件のコメント:

コメントを投稿