2017年3月7日火曜日

(804) 朝の詩(1)(2)


(A)     ためいき
(B)     今いる場所

 
===== 引用(A) はじめ

朝の詩

 ためいき

  大阪府寝屋川市
  古舘 宏枝 54

 
気がつくと
下を向いて
ためいきを
ついている

下を向いていると
ますます 自分が
小さくなる 気がする

ためいきは
上を向いて つこう

空には 父と母がいる
叱ってくれる

上を向くよ
父さん 母さん


(選者 新川和江)

===== 引用(A) おわり

産経新聞 (2017/02/21)

 
叱る父母から目をそらすのではなく、
叱ってくれよと父母を仰ぐ

前半で、なるほどそうだと思い、
後半で、うなった。

 

===== 引用(B) はじめ

朝の詩

 今いる場所

  千葉県市原市
  大河原 幸枝 60

 
進むべき道は前世から
決まっていると言う
 
だから

あっちの道へ
行けば良かったなんて
後悔しなくて
いいんだよ

今いる場所が
君のいる場所だから

今いる場所を
楽しもう

今いる場所から           
始めよう

 
(選者 新川和江)

===== 引用(B) おわり

産経新聞 (2017/02/22)

 
後悔すると、
今いる場所は、いるべき場所でなくなる

楽しめない
 
始めようとせず、戻ろうとする。


元をたどれば、
後悔の心

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