2017年1月17日火曜日

(756) 豊かな社会(モノ・コト・ヒト) その2


前回(755)、3種類の豊かさについて述べた

(a)   モノに伴う豊かさ
(b)   コトに伴う豊かさ
(c)    ヒトに伴う豊かさ

 
2面から考察する
(1)   「ヒトに伴う豊かさ」とは何か
(2)   各々の豊かさと提供者との関係

 
(1)   「ヒトに伴う豊かさ」とは何か

 「ヒトに伴う豊かさ」として、「好意をいだき信頼できる人と心が通っていると実感し、心が穏やかであると同時にときめいている感覚」と私はイメージしたが、人によって少しずつ違うだろう。この豊かさを味わうと、「モノに伴う豊かさ」も「コトに伴う豊かさ」も大したことがないように感じられる。「ヒトに伴う豊かさ」は、本来は誰もが享受できるものだが、享受していない人もある。

 その場合大きく分けて、二つの理由があるだろう。

 一つ目は、「過去の人間関係で辛い思いや悲しい思いをして、人間関係を避けてしまう」「人間関係に自信がなく不安が強くて良い関係を結べない」「人間関係に気を使い過ぎて疲れてしまう」「人間関係以上に強く惹かれるものがある」のような否定的な人間関係意識をもっていること

 二つ目は、「ヒトに伴い豊かさ」を持ち合う相手に恵まれないこと

 この二つは負の循環を生む。否定的な人間関係意識があると心を共にできる人が遠ざかり、心を共にできる人がいないと肯定的な人間関係意識を持ちにくくなる。この負の循環を断ち切ることができれば、全ての人が至上の「ヒトに伴う豊かさ」を得ることができる。

 
(2)   各々の豊かさと提供者との関係

「モノに伴うや豊かさ」「コトに伴うや豊かさ」「ヒトに伴うや豊かさ」の提供者候補を三つあげる

(ア)   行政
(イ)   企業
(ウ)   我々

 
行政や企業は、「モノに伴うや豊かさ」「コトに伴うや豊かさ」を提供できる可能性はあるが、本人の人間関係意識や具体的な人間関係が大きく影響する「ヒトに伴うや豊かさ」を提供するのは難しい。「ヒトに伴うや豊かさ」を実現できるのは、我々である。我々とは、我とその周囲の人達である。

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