2016年12月2日金曜日

(710) 生き残る会社像


私のFacebook友達の松嶋 剛史さんが、「正規と非正規」という題で興味深い記事を書いた(11/29)

> 豊臣家から禄をもらう正規雇用と幸村のような浪人衆の非正規雇用の対比を今の社会に置き換えて楽しみました。

それを見て、私の思ったことを書く。


 
私の勤めていた会社で、15年ぐらい前の話。私のいた職場では、
 
人数で、正規:非正規=2:1ぐらいの割合で、同じような仕事をしていた。
外部の人には、正規と非正規との区別がつかなかったと思う。
 
実力的には、正規<非正規 ということも少なからずあった。
それでも、給料は、正規>非正規だった。

 

でも、これからは変わると思う。
私が勝手に予想するに、生き残れる会社は、次のような会社である

 
(1)   少数の優秀な正規が、多数の非正規をまとめる
(正規=マネージする人)

(2)   非正規の中で給料差が非常に大きく、優秀な非正規は正規より給料が高い
(優秀な非正規=プロフェッショナル)

(3)   優秀な非正規は、会社をどんどん替え、わたり歩き、そのたびに高給取りになる

(4)   正規であっても、成果をあげられない人は、ドロップアウトする
(正規は経営者で従業員でないので、簡単に首を斬れる)

(5)   ドロップアウトした元正規の人たちがプロフェッショナルになれるのは稀である

(6)   (プロフェッショナルでない)非正規は、ロボットや人工知能との競争になり、それらのコストが下がるに応じて、給料も減る。つまり、給与レベルは、どんどん下がる

 

こういうふうに、変わっていくのではないか。
厳しい環境になると予想している。

 
この変化についていけない会社は、グローバルな競争に敗れ、消え去っていく。
日本の会社がこの変化に応じられないなら、応じないなら、日本全体が落ちこぼれていく。
この変化についていけない人も又、落ちこぼれていく。

 
ある意味では、実力のある会社や人が生き残る、健全な企業環境、労働環境になっていく。
かけっこのゴールに皆が手をつないで入る教育では、どうにもならない。

 
有名大学を卒業したか、大企業に就職したか、
そんなことは、どうでもよくなる。

 
今ある日本の大会社は、この変化に追従できないので、多くは消え去っていく。
この動きは「軽薄短小」産業から本格化し、「重厚長大」産業へと蝕んでいく。

 
私の勝手な予想だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿