2016年11月17日木曜日

(695) 日常の五心


Facebook友達 岡野 久美 さんのページより

===== 引用はじめ

日常の五心

1.すみませんという
反省の心

1.はいという
素直な心

1.おかげさまという
謙譲の心

1.私がしますという
奉仕の心

1.ありがとうという
感謝の心

===== 引用おわり

底本:清水義範『福沢諭吉は謎だらけ。 心訓小説』20061010


 

 大切な言葉だと思い、じっと見た。すると、
有名な一節に終結した。

【天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず】

これもまた、福沢諭吉の言葉である。

 
この一節は、本来は平等について述べたものであるが(注)、私は、違う読み方をした。誰かと接するとき、とかく人は自分を中心に、あるいはより高く置き、自分を守ろうとする。しかし、それでは、この「日常の五心」は生まれない。

 
(注)この一節は、「人間はすべて平等であって、身分の上下、貴賎、家柄、職業などで差別されるべきではないということ」と言われているが、これは、福沢諭吉の言葉ではなく、もとはアメリカの独立宣言からの引用された文と考えられている。

 その後に「といえり」という言葉が続いている。後の文章で実際には「人の世は平等ではない」と断言している。福沢諭吉は、人の差は生まれつきにあるのではなく【学問をしたか、しなかったか】によるものであると言いたかった。


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