2016年7月14日木曜日

(568) 感動のない親子丼


 最近のこと。出先で、昼時になった。

 駅前にいかにも「大衆食堂」があり、
入る気が起こらなくて、周囲を探したが、

結局、戻ってきて、
入り、親子丼を注文した。

 
丼にご飯が盛ってあり、
卵があって、鶏肉があって、玉ねぎが入っている。

間違いなく親子丼である。
ただ、単に「親子丼」と呼ぶには、相応しくない。

 
そうだ、これは、
「感動のない親子丼」だ。
 

単に私に、味覚がないから、
感受性がないからなら、
料理人に無礼な話なのだが、

 
どうも、何の工夫もなく、
親子丼への愛情が感じられない。

 
どれぐらいか、と言えば、
私ですら、ちょっと、だしを入れ、
ちょっと半熟気味にすれば、

同じ材料でも、
もっと美味しいのが作れるに違いない、
と思うほどである。

 

ここで、私の頭が、グルリンと回転した。

 
私は、「感動のない出会い」を
してしまっては、いまいか。

 
「他ならぬ貴方」に私は、
向き合っているのか。

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