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2019年11月8日金曜日

(1781) 「批判や意見」に対する反応モデル(2)

 
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(K0922) 老化とは自然な省エネルギーモード / 平穏死(A-11)<臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/11/k0922a-11_8.html
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湧きおこってくる感情(a)は、否定的なものであっても無理に抑えず、受け入れます。時間をかけて平静な感情(b)に移ります。「自尊感情」「心情的支援」「主観的立場から客観的立場へ」などが助けてくれます
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(1779)からの続き
 

2.   「批判や意見」に対する反応モデル(2)
 「批判や意見」に対する反応モデル(2)を考えてみました(添付図参照)。
 
2.1.   第二の影響

 平静な感情(b)に戻ったら、冷静に批判や意見への対処の検討をし、反応(行動)に移していきます。「他人からの批判や意見」への対処の検討や反応(行動)なので、その影響を受けるのは当然ですが、第一の影響と違うことが大切です。
 第一の影響は受動ですが、第二の影響は能動です。コントロールし、自主的に選択します。「他人からの批判や意見」で受けた感情的な動揺は、感情(b)で払拭しているので、影響を受けません。感情に支配されてはいけません。
 
 
2.2.  揺り戻し(第三の影響)

 「他人からの批判や意見への対処の検討」や「反応(行動)」をしているうちに、揺り戻しが起こり、鎮まったはずの感情(b)がかき乱されることがあるので注意しなければなりません。第三の影響と名づけました。
 
 
2.3.  感情(b)のコントロールの難しさ

 感情(b)はコントロール可能で、自主的に選択することが大切だと書きましたが、本当にコントロールできるかというと、難しいところがあります。
 
2.3.1. 二つの難しさ
 一つ目の難しさは、他人からの批判や意見でかき乱された感情(a)が、時間をかけても収まらず、逆に高ぶってしまうことがあることです。二つ目の難しさは、「他人からの批判や意見への対処の検討」や「反応(行動)」をしているうちに、揺り戻しが起こり、せっかく鎮静化した感情(b)が乱れてしまうことがあることです。このような状況で、感情(b)をコントロールできなくなってしまいます。
 
2.3.2. できる人の、二つの条件
 感情(b)をコントロールできなくなってしまう人がいる一方、コントロールできる人もいます。その違いはどこからくるのでしょうか。コントロールがうまくできる二つのケースがあるようです。
 一つ目のケースは、本人の自尊感情が高い場合です。本人の自己肯定感が高ければ、他人からの批判や意見は、あまり気にならないので、感情(b)は穏やかに保てます。
 二つ目のケースは、心情的支援を受けている場合です。誰かが「あなた、それでいいのよ」などと励ましてくれます。この場合、元々の自己肯定感が低くても、他者の心情的支援により自己肯定感が高まります。
 自己肯定感がしっかりしてくると、感情(b)が沈静化していきます。
 課題が解決したわけではありません。「どうすれば自尊感情を高められるか」「どうすれば心情的支援を受けられるか」に、課題が移っただけです。そうはいっても「一歩前進」はしていると思います。新たな課題は、各々大きなテーマで、ここでは扱いません。


2.4   感情(a)で平静を保てる人もいる

 「他人から批判や意見」を言われても、感情(a)が乱されず、平静を保てる人もいます。この人は感情(b)の平静をすでに達成できているので、直ちに、検討・行動に移れます。
  彼らの特徴の一つとして、「主観的立場から客観的立場へ」があります。X(=他人)がA(=私)を批判したとします。ここで自分が批判されたと思いません。「X(=他人)がA(=私)を批判した」ということを、AA(=もう一人の私)が観察しています。私をAからAAに移すと、私の感情は平静を保つことができます。
 
続く

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