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2018年7月1日日曜日

(1286) 「影」 / 河合隼雄スペシャル(1-2) / 100分de名著

 
(1286) 「影」 / 河合隼雄スペシャル(1-2) / 100de名著
 

      最新投稿情報
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(K0427)  仲間巻き込み、共感の輪 広げる / NPOで社会を変える(3) <システムの構築>
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/07/k0427-3.html
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第1回  2日放送/ 4日再放送
  タイトル: こころの問題に寄り添う
 
放映は、   月曜日 午後 10:25~10:50
再放送は、  水曜日 午前 05:30~05:55
 及び        午後 00:00~00:25
 

【第1回の目次】

(1)     入門書を超えた心理学の金字塔
(2)     悩める人と「HOW」ではなく「WHY」を探る
(3)     ユングのタイプ論で知る「隠れた自分」
(4)     無意識は意識を補償する
(5)     あなたは思考型、それとも感情型?
(6)     心理機能の相補性
(7)    「コンプレックス」は克服できるか
(8)     コンプレックスとの「対決」
(9)     人間の心に潜む二つの「無意識」
(10)   普遍的無意識と「元型」

(11)   認めがたい自分の中の「影」
(12)  「影」と日本人の心
 


【項目】 今回の投稿は、(11)(12) 「影」

A)   価値体系において“悪”とされてきたものがその人の影である

B)   自分の影のイメージを、実在しているひとのなかに探す

C)   普遍的影と呼ばれる部分は、多くのひとびとに共通に悪として感じられてきた
 

【展開】

A)   価値体系において“悪”とされてきたものがその人の影である

 私たちの意識はある種の価値体系をもっています。 … 簡単にいえば、こうした価値体系において“悪”とされてきたものがその人の影であり、人間はそれを無意識の中に封じ込めようとする傾向があります。
 … 影とは「個人の意識によって生きられなかった半面、その個人が容認しがたいとしている心的内容」なのです。
 

B)   自分の影のイメージを、実在しているひとのなかに探す

 自分の周囲にあって、何となくきらいなひとや、平素はうまくゆくのに、ある点だけむやみと腹が立つようなとき、それらは自分が無意識内にもっている欠点ではないかと考えてみると、思い当たることが多いに違いない。
 また、自分の知らないことやできないこと、損なことは「悪と簡単な等式で結ばれやすい」とも指摘しています。
 

C)   普遍的影と呼ばれる部分は、多くのひとびとに共通に悪として感じられてきた

 このような普遍的な影のイメージは古来から、悪魔や鬼、化け物などとして、各国の民話や伝説のなかに表されている。
 著者は、…日本人は西洋人よりも「影の影響について、はるかによく知っていたように思われる」と述べています。
 


出典
河合俊雄(2018/7)、河合隼雄スペシャル、100de名著、NHKテキスト(NHK出版)
添付は、この本の表紙


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