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2017年2月24日金曜日

(794) 何故、エライ人は地位に拘るのか(2)


前回からの続き。
前回は「何故、エライ人は地位に拘るのか」という疑問に対して、説明を試みた。

 
しかし、現実には、地位に拘る人と拘らない人とがいる。その違いは何か。
 
その違いは、価値観の違いによると思う。

 

 
(7)     権威と権力

===== 引用 はじめ

権威:信頼があり、心理的に周りの人を服従させることができる。
権力:他人を強制的に何かさせることができ、物理的に動かせることができる。

===== 引用 おわり

 
皆と本当に力を合わせたいなら、権力ではなく権威が必要である
本当に大切な事をしたいなら、権力ではなく権威が必要である。
私は、そう思っている。

しかし、
会社においては、権力で人を動かすのは容易だが、
権威で人を動かすのは困難だ。


地位は、権力の象徴である。


権威のないまま権力を失うと、本当に何もできなくなる。
だから、権力を重視し、権力中心に動いてきた人が地位に拘るのは当然である。

地位のある人が権力で仕事をしているか権威で仕事をしているかは、見分けにくい。
しかし、その人が地位を去った時、歴然と見えてくる。


権力を重んじる人は地位に拘り、
権威を大切にする人は地位への拘りは少ない。

 

(8)     何の為に仕事をしているのか

 「サラリーマンになった以上、エラくなりたい」と思う人が多いようである。エラくなるため一生懸命頑張り、苦しくても頑張り切ったし、嫌なことも飲み込んできた。その結果得た地位なのである。だから、地位は外の物ではなく、その人そのものと深く関わる。地位を失うことは、自分の存在価値が否定されたのと同じことになる。だから、当然、地位に拘る。


 一方、別の人たちもいる。

良い製品を開発する事に喜びを感じる人

欠陥のない優れた商品を製造することに喜びを感じる人

お客さんの喜びを我が喜びとする人

まちがいなく経営諸表を作成することに誇りを持つ人

一人ひとりの従業員が持っている力を発揮して欲しいと願う人

 

これらの人たちは、それほど地位に拘らないだろう。

 
仕事をどのように位置づけるかによって、地位への拘りの強さが変わる。

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